ワンちゃん・ネコちゃんよくあるお悩み

ワンちゃん・ネコちゃんよくあるお悩み

何でも気軽に相談できる、身近な動物病院です

動物病院はペットを飼っているご家族にとっての駆け込み寺的な存在です。

ケガや病気の相談はもちろん、動物にとっての健康的な食生活、毎日のしつけ、無駄吠え・マーキングといった問題行動など、気になること、わからない点は気軽にご相談ください。
動物のプロフェッショナル、獣医師の視点でお話させていただきます。

よくあるお悩み

種類、品種により、かかりやすい病気も異なります

ワンちゃんとネコちゃんではかかる病気、かかりやすい病気が少し異なります。さらに品種によっては遺伝的影響によりかかりやすい病気があります。自分のペットの生まれ持った傾向を知っておくことも健康管理に役立ちます。

ワンちゃん

トイプードル 膝蓋骨脱臼
チワワ 膝蓋骨脱臼 水頭症
ミニチュアダックス 椎間板ヘルニア、網膜疾患、自己免疫疾患
シーズー 角膜疾患 網膜疾患
脂漏性皮膚炎(外耳炎・全身の皮膚炎)
フレンチブルドック 短頭種気道症候群(上部気道の閉塞性疾患)、脊椎奇形
シェルティ 高脂血症、甲状腺機能低下症
柴犬 アレルギー・アトピー疾患
ゴールデンレトリバー 股関節形成不全 リンパ腫
チワワ

※上記に上げたものは一例にすぎません。
 小型犬は全般的に心臓弁膜症や膝蓋骨脱臼が目につきます。
 大型犬は胃捻転や骨関節疾患が気になるところです。
 同じ犬種でも疾患によっては血統が大きく左右します。
 雑種ではどのような犬種の血が混じっているかが重要です。

ネコちゃん

シャム猫の斜視やペルシャ猫の腎嚢胞などいくつか品種によっては気になる病気がありますが全般的にはワンちゃんほど品種ごとの病気を見かけるわけではないように感じます。これは地域性もあるとは思いますが、ネコちゃんの場合圧倒的に雑種猫が多いことに起因しているのでしょう。

子猫

全般的にネコちゃんの病気でしかも来院数が多いものとしてウイルス性上部気道炎、猫白血病ウイルス感染症、猫エイズ、猫伝染性腹膜炎などのウイルス性疾患があります。外飼いあるいは外出自由の暮らしをしている場合には発症率が高くなります。また感染症のほか猫同士の咬傷による化膿性疾患も来院数が多い病気です。ただしこれらは飼育環境の違いから地域差が大きいと思われます。
キャットフードやストレスなどが大きく影響するものとして尿石症に伴う膀胱・尿道炎また雄猫では尿結石による尿道閉塞があります。 
その他に慢性口内炎などもしばしば見かけます。

普段の健康状態チェックをおすすめしています

病気になったときや体調を崩したときにだけワンちゃんやネコちゃんの状態をチェックしても、それがどれくらいよいのか悪いのかは、比較する対象がなければわかりません。

そこで元気なときにこそ、普通の健康状態を把握するために、ペットの健康状態チェックが大切になってきます。ぜひ日常生活の中でペットの状態に目配りをしてあげてください。
また、動物が痩せるときには、何かしらの要因があります。大人になってからも定期的に体重チェックをしてあげましょう。また、ペット専用に体温計を1本用意しておくと安心です。

いろいろありますがごく一般的なものを10項目あげてみました。
⑤までは全て数値化できるものです。健常時にどのくらいか記録しておくことは何かあった時にとても役に立ちます。飲水量は意外に思われるかもしれませんが病気によってはかなり大きな意味を持ちます。また体重は定期的(月に一度)に測定しておきたいところです。

 

ペットの健康を知るためのチェック項目

① 食事量
② 飲水量
③ 体重
④ 体温
⑤ 呼吸数
⑥ 元気の有無
⑦ 便尿の状態
⑧ 嘔吐の有無
⑨ 痛み・かゆみの有無
⑩ 姿勢・歩行状態