各種予防接種

各種予防接種

人と動物が心地よく暮らすために、
予防接種を受けましょう

伝染病にかかるのを防ぎ、かかっても症状が軽く済みます。
いったんかかると死に至ることもあります。ご家族にもいろいろな負担がかかってきます。成犬・成猫は年に1回。子犬は母子免疫が切れる生後50日前後から2~3回、子猫は2回の接種がおすすめです。
それぞれの体重や体力、生活環境などに合わせてワクチンも選べますので、お気軽にご相談ください。

予防接種の種類

犬用ワクチンで予防できる伝染病

犬ジステンバー ジステンパーはジステンパーウイルスによる感染によって発症します。症状は発熱、目やに、鼻水、くしゃみ、下痢、嘔吐など呼吸器症状と消化器症状のほかに震えやけいれんなどの神経症状を示すこともあります。死亡率がとても高い恐ろしい伝染病です。
犬パルボウイルス感染症  高い熱が出て嘔吐や下痢をしたりします。
元気・食欲がなくなり、目が白濁するようなこともあります。症状はいろいろですが、ときには症状がなく、突如死んでしまうこともある怖い伝染病です。
犬伝染性肝炎 高い熱が出て嘔吐や下痢をしたりします。
元気・食欲がなくなり、目が白濁するようなこともあります。症状はいろいろですが、ときには症状がなく、突如死んでしまうこともある怖い伝染病です。
犬アデノウイルス2型感染症
※または犬伝染性喉頭気管炎 
咳を主な症状としており、その他発熱したり食欲が消失することもあります。
犬パラインフルエンザウイルスと同様にケンネルコフ(犬呼吸器症候群)の原因のひとつです。
他のウイルスや細菌と混合感染したり二次感染によって症状がより重篤になります
犬パラインフルエンザ ケンネルコフ(犬の呼吸器症候群)の原因になるひとつです。感染すると咳や鼻水など風邪の症状(呼吸器症状)を示し、ウイルスをまきちらします。他のウイルスや細菌と混合して感染したり二次感染をすると症状はさらに悪化します。
犬レプトスピラ感染症  血清型が異なるタイプが日本国内でおよそ5種類(コペンハーゲニー・カニコーラ・ヘブドマディス・オータムナリス・オーストラリス)存在します。症状はタイプによっても異なりますが発熱、食欲不振、嘔吐、下痢などで腎臓や肝臓を侵し急死することもあります。人に感染することもある恐ろしい病気です。ネズミなどの尿に含まれる病原菌で汚染された泥や水が感染源になります。山で活動する猟犬で特に問題になりがちですが、一般住宅地においても発生は認められています。
犬コロナウイルス感染症  主に嘔吐・下痢・脱水症状を起こします。まだ幼犬の場合、他のウイルスや細菌などによる二次感染で、症状がひどくなる場合があります。

<当院使用の犬用混合ワクチン>
5種混合ワクチン
6種混合ワクチン
11種混合ワクチン

ネコ用ワクチンで予防できる伝染病

猫ウイルス性鼻気管炎 ヘルペスウイルスによって起こり、高熱、くしゃみ、咳、鼻水、目ヤニなどの風邪のような症状で、非常に伝染力が強く、親猫から子猫に感染したり、地域猫の間で常時発症している地域も有ります。
猫カリシウイルス感染症 口腔内の症状により、痛みで食欲がなくなります。舌や口に水泡や口内炎、潰瘍ができることがあります。高熱がでたり急性の肺炎などを起こし、死に至ることもある病気です。
猫汎白血球減少症 猫パルボなどとも呼ばれ、白血球数が極端に少なくなるのが特徴です。
下痢、嘔吐などによる、ひどい脱水症状によって衰弱します。子猫の場合は非常に死亡率の高い、怖い伝染病のひとつです。
クラミジア感染症 咳・鼻水・くしゃみといった風邪のような症状が見られ、結膜炎、角膜炎などは2週間以上続く場合があります。進行すれば肺炎などを起こすこともあります。多頭飼育では集団発生することもあり、人に感染して結膜炎を起こした症例もあります。
猫白血病ウイルス感染症 感染(感染初期)から3〜4ヶ月して免疫力によって陰性になる場合もありますが、陽性が持続した場合(持続感染)いずれ発症するとされています。症状は発熱、下痢、口内炎など
さまざまで抵抗力が落ちて症状を繰り返したり慢性症状を示したりすることがあります。後には白血病やリンパ腫など悪性腫瘍を発病し、その関連疾患で多くが死に至ります。
完全室内飼いの場合は感染猫との接触がなければ新たに感染することはないですが、接触機会のある猫はウイルス保菌の猫から咬傷や毛繕い、食事の共用などで感染することがあります。感染した母猫から子猫に胎盤や乳汁などを介して感染することも多く、その80%で胎子・新生児の死亡がみられます。また生き残った子猫の20%は感染しているといわれています。

<当院使用の猫用混合ワクチン>
3種混合ワクチン
5種混合ワクチン